ごあいさつ

転換点を過ぎて

(公財)香川県教育弘済会 理事長 山本 主税

 令和5年度の本会理事長に就任しました香川県高等学校長協会会長の山本と申します。甚だ微力ではありますが、与えられた責任を全うすべく尽力してまいりますので、ご支援ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

 令和元年度の終盤からの新型コロナウィルス感染症と対峙する長い日々でしたが、ようやくこの感染症との向き合い方が変わり、先生と子どもたちがマスクの下にあった表情を直接確かめ合いながら、学校という場で生に学びあうことの意義を再確認できる、そうした日常が、もうそこまで戻って来ていると嬉しく感じます。が、一方でこの間の子どもたちの現在、そして将来を取り巻く状況の変化に、個人的には「私たちは、コロナ前とは異なる時代への転換点をもう過ぎていたのでは?」と感じています。少子高齢化社会の現実がさし迫り、一方でAIに象徴される科学技術の進歩は、人間との新しい関係性の構築が必要とされる段階に入り、国際社会の激動や世界経済の中での我が国の立ち位置の変化は、20世紀後半からの我々日本人の認識を覆す状況です。将来を思うとき、教育の大切さに今一度立ち返り、子どもたちに明るく健やかに未来を生きていってもらいたいという願いを確かな形にしていかねば、と思う次第です。

 さて、公益財団法人香川県教育弘済会では、今年も奨学事業や研究助成事業、教育文化事業を中心として、教育振興事業を展開してまいります。次代に向けて、まさにこれから進んでいく本県教育のさらなる充実・発展と児童・生徒たちの健やかな成長に寄与することができればと考えております。今後とも変わらぬご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

ページの先頭へ