ごあいさつ
誰一人取り残されない教育のために
(公財)香川県教育弘済会 理事長 日下 利男
令和6年度の理事長に就任いたしました香川県中学校長会の日下でございます。甚だ微力ではありますが、与えられた責任を全うすべく尽力してまいりますので、皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
さて、社会が急速に変化し、将来の予測が困難な「VUCA」の時代とも言われる現代において、「教育こそが社会をけん引する駆動力の中核を担う営みであり、(中略)一人一人の豊かで幸せな人生と社会の持続的な発展を実現するために、教育の果たす役割がますます大きくなっている」と第4期の教育振興基本計画の中で述べられています。しかし、昨年度に公表された文部科学省の調査結果では、2022年度の小・中学生の不登校者数は過去最多で9年連続増加中とのことで、高等学校の長期欠席者数も増加しています。これは学校教育が抱える喫緊の課題であり、どこが、どのようなシステムで、どのような内容の教育を行うべきかを早急に考え、示していく必要があるように思います。
こうした中、公益財団法人である香川県教育弘済会では、今年も奨学事業や研究助成事業、教育文化事業を中心として、教育振興事業を展開してまいります。本県教育のさらなる充実・発展と子どもたちの健やかな成長に寄与できればと考えておりますので、今後とも変わらぬご支援ご協力をよろしくお願いいたします。